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Software Designの特集「ITエンジニア生き残りの条件」を読んだ

見出しに惹かれたので購入して読んでみました。

Software Design (ソフトウェア デザイン) 2010年 12月号 [雑誌]

Software Design (ソフトウェア デザイン) 2010年 12月号 [雑誌]


僕も30歳を前にして今後の身の振り方について考えることが多くなってきたので、食い入るように読みました。
内容は、システム開発の潮流がスクラッチ開発から、パッケージ/クラウド等の既存のサービスを利用する方向へユーザ企業の考えがシフトしてきたこと、さらにはリーマンショックの影響から、ユーザ企業のIT投資予算が抑えられるようになって、オフショア開発の利用が進んでSIゼネコン構造が崩れさろうとしている、といったところから、エンジニアのニーズが減少し、特にアラフォー世代の今後のキャリアについて岐路に立たされていることが書かれています。

書かれていることが実感として感じられるような状況に

僕が今常駐している企業でも、オフショア開発を盾にした要員の大幅な単価値下げ要求や、常駐している保守要員でのスクラッチ開発ではなくパッケージの利用、といった方向へ顧客の考え方がシフトしてきているので、本誌で書かれていることを実感として感じています。今までと同じような仕事のやり方では、3年後どころか来年度すら危うい、という感覚を覚えるのですが、悲しいかな今まで数十年とオンサイトによる保守開発に慣れたメンバーや現在のPMからは、現状がどういう危機にあるのかすら認識しようとはしていないです。むしろ目を背けようとしている感すら伺えます。

インターネット系企業の勢い

一方で、本誌の記事中では、楽天、DeNAGREEサイバーエージェントなどのインターネット系企業が自社でエンジニアを抱えてひた走っている、といったことを伝えています。こうした企業では、自分で「手を動かして」サービスを作れる優秀なエンジニアを多数集めて、短期間でサービスをガンガン出していく、というスタイルで仕事が行われています。ここでござ先輩が言っていることに同意しますが、自分で「手を動かす」ことを価値として認められないSIゼネコン業界からの転身は、難しいこと(特に管理/手配師業務が主だった場合)だと思います。

この場にとどまっている理由はない

こうした状況の中、自分はどうあるべきか、といったことを最近常日頃考えています。僕が今行っている業務は、実質手配師のそのもので、到底エンジニアとしてのスキルが磨けている訳ではありません。このままぼーっと生きていれば、記事中のアラフォーエンジニアそのものになってしまうのはわかりきっています。
もちろん、この沈み行く船に乗ったまま朽ちるつもりはないので、自分なりに自分の明日に向けて動き出しています。

どうするか

手を動かし(コードを書き)、足を動かし(勉強会へ行き)、口を動かす(人へ発信する)。
これをどんどんやっていかなければいけないと思っています。